First Flight
品川 Sony's Creative Loungeで行われている、
「MESH, FES Watch, HUISのタッチ&トライイベント」を見てきました。
出展は3つで、
デジタル時代の電子回路ブロック「MESH」
電子ペーパーを利用した着せ替え腕時計「FES Watch」
E-Inkの操作パネルでカスタマイズが可能な学習リモコン「HUIS REMOTE CONTROLLER」
でした。
MESHは数年前からあるので割愛しますが、実物を見たのは初。子供がもう少し大きくなったら、買っちゃうかも…。
FES Watchは、ファッションのデジタル化をしたい、というリーダーの想いから出てきた製品だそうです。
他にも、メガネやピアス、指輪などのコンセプトイメージがあったようです。
HUIS REMOTE CONTROLLERは、アプリで作れると思うのですが、スマホだと結局操作に至るまでのプロセスが多く、使わなくなってしまう、とのことでした。
事業としてどれだけ大きくなるかはわからないですが、デジタルオモチャが大好きな私としては、こういうものを世の中に出してみちゃうSONYの寛容さと、開発者およびそれを支える仕組み(組織)を作っているスタッフの皆さんの熱意に感動しました。
First Flightのページ →https://first-flight.sony.com
これからも、もっと多くのtakeoffをみたいですね!
PalmDesktop予定表の引っ越し_dat2vcs
今までCLIE UX-50を使ってスケジュールや日々のメモを管理していた。
が、PDA機能をipod touchに乗り換えられると持ち歩くgadgetが一つ減り、カバンを軽くできると思い、調査を開始。
まずは予定表について。
私の環境、要望などは以下の通り。
- 会社がWin、自宅がMacメインの環境
- ipod touchはMacでフォーマット
- 会社のスケジュールはなるべくローカルで管理したい
- 今までの予定も引継ぎたい
3のためWeb上のカレンダーアプリは原則除外。
また、4を行うためには、どのソフトを使うにせよ、ひとまずPalmDesktopの予定表データを汎用形式に落とし込む必要がある。
書き出し形式の候補として
一方、デフォルトでのPalmDesktopの書き出し形式は
- dba
- vcs
の2つで、vcsで吐き出せば余裕、と思っていた。
が、PalmDesktopでは予定1つ1つを選択して別ファイルで保存しなければvcsで吐き出せないことが判明。
つづけて調査した結果、以下のようなソフトがあることがわかった。
- Intellisync
- デスクトップCSV
- dbaconv
- dimex
- Palm2txt
- PalmDateBookUtil …最終的に採用
これ以外にも、pythonによる変換など、調べたものはいろいろあるが、割愛。
続きに各ソフトの詳細を記載する。
東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
言わずと知れた、大ベストセラー。私もようやく読みました。
第3回本屋大賞受賞。
著者の半生における、家族との関わりや、家族を含んで取り囲んでいる、自身の周辺の人々との関わりについての体験を元に、家族、両親の大切さ、温かさをわかりやすく描いている本でした。
感想としては、非常に読みやすい文面で、入り込みやすく、どんな人であっても、本のどこかしらの内容に対し、自身の家族に対する思いや体験をトレースして考えることで、共感を深めることができる本だな、と思いました。
私の場合、いつか家族はばらばらになってしまうかもしれない、という想いを強くもって育ってきたこともあり、共感できる場面も多い反面、家族の大切さを論じている部分などでは、当たり前的な見方をしてしまう場面もあり、この本を読んでボロボロ泣く、ということはなかったです。
ただ、忙しい中で、ないがしろにしてしまいがちな、「自分にとって、ずっと変わらず父・母である両親」に対して、改めて感謝の気持ちを思い起こしてくれる、そんな温かい作品でした。
どちらかというと、女性より男性におすすめですが、家族愛について大きく語ることが少なくなっている昨今、家族の大切さについて、改めて主張するためのきっかけにできる本だと思います。
ハッピーバースデー
とてもいい話でした。
今年(2006年)の漢字が「命」だったように、今年はいじめのニュースが大きく取りあげられるなど、
痛ましい事件も多く耳にしました。報道を聞いて、皆さんも色々なことを考えたと思います。
そんな今年を振り返り、来年もまた頑張ろう、と思うことができる本です。
あすかの言葉の中には、大切なことがたくさん詰まっています。本書のテーマである、いじめや虐待に関することだけでなく、考えさせられる言葉がいろいろと書かれています。その中の一つを紹介させてもらいます。
「人は変わるために学ぶんでしょ」
たしかにその通りだと思います。たとえ、現時点が安定だったとしても、ずっとそこにしがみついているとだめになってしまう。
子供でも、大人でも、常に(良い方向へ)変える努力をするために、学ぶことは大事ですよね。
年齢を問わずおすすめ。
包帯クラブ
本書から、少々抜粋。
「心の内の風景と、外の景色はつながっている」
「傷が治るわけではなく、傷を受けたことを自覚し、自分以外の人からも【傷を受けた】と認めてもらえることで、ほっとするんじゃないかと思った。」
傷ついたことを、誰かに聞いてもらえると、少し安心すること、よくありますね。別に解決するわけでもないんだけど。
大人になってから、相談を受ける機会は昔に比べ、減ったような気がします。
みんなが抱えている問題の大きさも違うのかもしれませんが・・・
大人になってからも、たとえそれが小さなことであっても、話せる友人、親戚、家族がいると、心強いですよね。
そういう人たちを大事にしていきたいな、と改めて思いました。
生きて死ぬ智慧
著者の柳沢桂子さんが、般若心経を科学的に解釈した本。
般若心経と聞くと、宗教的でとっつきにくく感じますが、読んだ感想としては、物理を改めて勉強したくなる一冊でした。
世の中を二元的に捕えるがために、そこに執着・欲が生じる。「自分」に対し「他人」がいる、という考え方であるがために、比較をして、心が動いてしまう。
ところが真実は、物質すべてを構成する原子の塊が、ところどころで密度が高くなっているだけである。自分も、他人も、何もない、ただ存在するのみである。ということが真実である、と訳している。
自分としては、般若心経を宗教の教典のひとつとして捉えるのではなく、一元的な物事の見方のひとつとして、理解しておくべきかな、と思いました。
それを感じる、考えるための一冊として、おすすめです。
夜市
「大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。」
第12回日本ホラー小説大賞受賞作。(角川書店Webサイトから)
面白いホラー に絶対必要なもの。
それは読むことで、情景が鮮明に描かれる文章であること。
と自分は思う。
リング、パラサイト・イヴ なども、
映画やドラマ以上に本が怖かったのをよく覚えている。
夜市も、読むことで情景が鮮明に浮かぶ小説。
ただ、視点の切り替えもとてもスムースだったが、
帯コメントほど、想像がつかない展開、という訳ではなかったことが残念。
単に怖いだけではなく、せつなさも伝わるホラー小説だったことが、
自分にとって新鮮だった。